足のむくみは「病気」の初期症状だった!? 

エスエス製薬の新商品『アンチスタックス』の記者発表会に登場した日本静脈学会名誉会長の星野俊一氏
長時間、立ったままで作業をしていると、足がだるくなったり、重みなどを感じる場合があるだろう。

その状態をしばらく続けると、足が太くなり、人によってはふくらはぎやくるぶしを押すと痛んでくぼみができるケースも少なくない。これは「足のむくみ」といわれる症状だ。

この原因はいたってシンプル。ふくらはぎの筋量が少なかったり、長時間立ちっぱなしや座りっぱなしの姿勢が続くと、ふくらはぎの筋肉の活動が弱まり、血の流れが遅くなる。すると、体の細胞と細胞の間(細胞間質)に水分(血漿成分)がたまり、結果的に足が太くなってしまう。

足のむくみは、多くの人が日常的に経験する症状で、足をマッサージをしたり、寝て起きればもとの太さに戻って、痛みもなくなるケースもあるため、「病気」だと認識している人は少ない。だがしかし、足のむくみを甘くみてはいけない。放置し続けると、慢性静脈不全症(静脈還流障害)という病気になっていまうという。

去る5月22日、エスエス製薬は、足のむくみを改善する国内初の西洋ハーブ医薬品『アンチスタックス』を6月3日から発売すると発表。このとき、静脈疾患研究の第一人者で国際的にも活躍している、日本静脈学会名誉会長の星野俊一氏が登場し、足のむくみが慢性静脈不全症の初期症状であることを話した。

慢性静脈不全症とは、静脈の閉塞や逆流、またはその両方が同時に起こることによって血液の流れが停滞することで発生する病態をいう。放置しておくと、場合によっては足の皮膚が変色したり、皮膚が破れたりする皮膚潰瘍(かいよう)の原因になる。軽度の初期症状としては、足のむくみ、だるさ、重さ、つっぱり感、痛みなどの自覚症状があげられる。

星野氏は、『足のむくみが、慢性静脈不全症の初期症状だと知らない人が多いのです。わたしはこれまで、外科医として慢性静脈不全症の患者さんの手術をおこなってきました。皮膚潰瘍の手術は可能ですが、強い痛みを伴います。ですから、足のむくみという初期症状を放置せず、できる限り初期のうちから積極的に治療を開始していくことが重要だと思っています』とコメントしていた。
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