“くるみ”はスーパーフード! 血管年齢の若返りや悪玉コレステロールの低下に繋がる

くるみに含まれるα-リノレン酸について(講演資料)
去る7月9日、都内にて『カリフォルニアくるみ ランチミーティング』が実施された。

同イベントは、カリフォルニアくるみ協会が主催となり、くるみの栄養成分が健康に与えるメリットや、くるみを取り入れた料理を紹介するために行われたもの。

くるみは、たんぱく質と食物繊維を手軽に摂れる植物性の食品。ナッツ類の中でもっともオメガ3脂肪酸(ドコサヘキサエン酸/エイコサペンタエン酸/α-リノレン酸など)が多く、メラトニンやポリフェノールをはじめとする抗酸化物質も豊富なため、健康によい栄養成分を摂取できる“スーパーフード”として注目を集めている。

また、認知機能の改善や心臓病、脳卒中、がん、糖尿病、高血圧、肥満などの生活習慣病の予防に向く食材として、国内外で、くるみの研究が進んでいるという。

今回のイベントでは、“人の見た目と血管の年齢”に着目した研究を続けている、伊賀瀬道也医師(愛媛大学医学部附属病院准教授・抗加齢予防医療センター長)が、「血管健康法とくるみ ~見た目が20歳若返る血管健康法~」と題した講演を行った。

伊賀瀬医師は、世界の平均寿命ランキングや日本の高齢化率、血管病(動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞など)による死亡者が多いことに触れ、「人は血管とともに老いていき、見た目の年齢と動脈硬化は関連しています」と述べた。

その上で伊賀瀬医師は、血管年齢が若返る食品として、大豆とニンニクの栄養成分などを紹介し、近年の医学会では、動脈硬化抑制物質のひとつとして、くるみに多く含まれているオメガ3脂肪酸に注目が集まっていることを伝えた。

続けて伊賀瀬医師は、「オリーブ油やナッツ類、野菜、果物をふんだんに使う地中海料理にくるみを加えると、血管年齢が若くなる」「くるみには悪玉コレステロールをしっかり下げる働きがある」「くるみに含まれる血液サラサラ成分(α-リノレン酸)はEPA(オメガ脂肪酸)と同じ仲間!」と話していた。

そして、今回のイベントに参加した人たちは、伊賀瀬医師の講演を聞きながら、会場となった、東京・六本木のダイニングレストラン「CROSS TOKYO」の料理長・増山明弘シェフによる「カリフォルニアくるみの若返りレシピ」メニューを試食することができた。

なお、カリフォルニアくるみ協会の公式サイトでは、くるみの栄養価や、くるみを使ったレシピが公開されている。
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