


さらに帰宅後、午前中や昼間に上昇した気温が下がらず熱帯夜となり、寝苦しい思いをする人も多いのではないだろうか。そういった状況が毎日に続くと、体調を崩しやすくなる。
実際に、オールアバウトが運営するマーケティング・チャネル『生活トレンド研究所』が「夏の健康」に関するアンケート調査を実施したところ、「昨年の夏に何らかの不調を感じたかどうか」という質問に「あった」、「時々あった」と回答した人が66.3%いたという。
この結果に対し、睡眠に関する情報を発信している医師でありコーチでもある、オールアバウト・睡眠ガイドの坪田聡氏は『猛暑によって日中に体力を消耗したうえに、疲労を回復し、体力を取り戻すのに必要な睡眠が、熱帯夜のために十分取れなかったため、体の不調を感じた人が全体の約3分の2に上ったものと思われます』とコメントしている。
また、具体的な夏の不調について、「体がだるい/疲れを感じる」と答えた人が62.7%といちばん多く、次に「夏バテによる食欲不振」が46.7%だった。
このような不調を改善する方法として、『夏は体がだるくなり、食欲が落ちる方が多いですが、これは普段の食生活を見直し、改善していくことで症状が表れにくくなります』と、フリーの管理栄養士として栄養指導や健康関連のコラムを執筆している、オールアバウト・バランス献立レシピガイドの小沼明美氏はいう。
このほか、夏の体重変化について、22.8%の人が「増えていた」と回答。さらに、体重が増えた人と特に変化がない人で、夏に感じた具体的な不調を比べたところ「手足のむくみ」、「胃腸の調子が悪い」、「やる気がでない」といった項目で差が出た。
この結果に対し、管理栄養士歴18年で、美容や健康のアドバイザーや女性誌でコラムを執筆している、オールアバウト・食事ダイエットガイドの浅尾貴子氏は以下のようにコメントした。
『夏太りの原因は、栄養失調の可能性があります。夏太りしているのに栄養失調!? と意外に思われがちですが、夏は麺類や冷菓など、口当たりの良い食品を食べる機会が増えるので、ビタミンやミネラルの必要量が確保できなくなる傾向にあります。不足すると食べた糖質や脂質がうまく体内で活用されず、それがだるさなど不調の原因になることも。悪循環を断ち切るためにも、食事内容の見直しが欠かせません』とのこと。
夏は肌の露出が多くなることもあり、ダイエットに挑戦する人が増える傾向にある。とはいえ、温度変化が激しく、体力を消費しやすい時期に、いきなり極端な食事制限などを行うとかえって太ってしまう可能性があるようだ。やみくもにダイエットを行うのではなく、まずは、ふだんの食生活を見直すことが大切なのだろう。
