



同研究所はこの報告を5月18日(金)から東北大学で開催されている「第66回日本栄養・食糧学会」で発表する予定だ。
β-クリプトキサンチンは、温州みかん・柿などに多く含まれる橙色の色素で、ニンジンに多く含まれるβ-カロテンや、トマトのリコペンと同じカロテノイドの1種。カロテノイドの抗酸化作用は広く知られ、野菜や果物から1日10mgは摂ることが望ましいとされている。
β-クリプトキサンチンは、日本固有種の温州みかんに多く含まれることから、日本人は欧米人に比べて血中の含有量が多いことが知られている。しかし、その含有量はにんじんのβ-カロテンよりずっと少なく、効率よく体内に吸収させる必要があった。
今回、乳化タイプのβ-クリプトキサンチンが、他の食材の中でも、牛乳やヨーグルトなどの乳製品と同時に摂取すると、吸収率が大きくアップすることがわかり、今後はさまざまな商品に応用される可能性がある。
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