家庭内で発生した食中毒の死亡率は飲食店の4倍!

「食中毒対策」として、特に気を付けていることは何ですか?(プロの料理人を対象)
薬用せっけんの『ミューズ』を展開するレキットベンキーザー・ジャパンは、5月に25歳から49歳の主婦200人および、飲食店・集団弁当加工工場等の厨房に勤務するプロの料理人200人を対象に行った、「食中毒」に関する意識調査結果を6月17日に発表した。

ミューズが行った意識調査によると、『食中毒は「飲食店や施設」と「家庭内」、どちらが起こりやすいと思うか?』という質問に対して、「飲食店や施設」と答えた人と「どちらかといえば飲食店や施設」と答えた人が、プロの料理人では56.3%、主婦では61.7%と、いずれも過半数を超え、家庭内より外出先での発生に不安を感じている人が多いことが判明した。

しかし過去10年間のデータを見ると、発生数や患者数は飲食店で発生したケースの方が圧倒的に多いものの、死亡に至った人数は飲食店が6名なのに対し、家庭内は28名と、4倍以上も多いことが判明した。

では、食中毒対策とは具体的にどのような点に注意する必要があるのだろうか。今回の調査で、プロの料理人に、食中毒対策で特に気をつけることを聞いたところ、80%以上が回答した項目は、「調理場(作業台、包丁・まな板などの調理用具)の衛生管理(86.9%)」、「食材の鮮度管理(85%)」といった基本的な注意点に並び、「調理者の手の衛生管理(81.1%)」が挙げられた。

また、とくに手洗いについて詳しく調査すると、プロの料理人のうち96.6%が、調理前に洗剤(ハンドソープ、食器洗い洗剤、消毒液)を使用した手洗いを徹底していることも明らかになった。

一方、主婦に調理前の手洗いについて伺うと、「ハンドソープをつけて手を洗う」と答えたのはわずか53.9%にとどまり、殺菌に効果的な『正しい手洗い』に対する意識の差が、顕著に表れる結果となった。 「ハンドソープや洗剤はつけずに、さっと水で手を洗い流す程度」は33.5%、「とくに手洗いを意識せずに調理を始める」が6.8%を占めるという恐ろしい事実が判明した。

また、プロの料理人は、家庭のキッチンや調理場にハンドソープや石けんを常備している割合も71.4%と、主婦の64.1%よりも高いことがわかっている。
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