【熱中症対策啓発イベント】“かくれ脱水”に気をつけよう

有楽町駅前広場で行われたイベントの様子
本日7月31日、有楽町駅前広場にて、「教えて! 『かくれ脱水』委員会 熱中症対策啓発イベント」が開催された。

同イベントは、熱中症や脱水症について正しい情報を発信している「教えて! 『かくれ脱水』委員会」が、熱中症や脱水症の予防・対策について、正しい行動を呼びかける目的で行われた催し。同委員会のメンバーは、兵庫医科大学小児科学教授 医学博士の服部益治氏や、神奈川県立がんセンター麻酔科非常勤医師の谷口英喜氏など、医療や看護に携わる専門家たちが集まっている。

また同委員会は、脱水症になりかけているのに、本人や周囲がそれに気がつかず、有効な対策が取れていない状態を「かくれ脱水」と呼んでいる。

イベントが行われた有楽町駅前広場では、イベントスタッフたちが道行く人に声をかけ、脱水症に関するアンケート(かくれ脱水チェックシート)を依頼。アンケート項目のうち、1個以上当てはまるものがあれば「かくれ脱水」が起こりやすい危険性があるという。また、アンケート回答者に対し、消費者庁から許可を得ている経口補水液商品『オーエスワン』(大塚製薬)と、「熱中症にならないための脱水対策読本」と書かれたタブロイド(新聞)が配布されていた。

同タブロイドは3種類あり、「働く人」、「高齢者」、「生徒」という、年齢別の脱水対策情報が紹介されていた。以下では、「働く人」向けのタブロイドに記載されていた内容のうち、「脱水症を起こしやすくなる4つの理由」と「経口補水療法をおこなう際の心得」を一部抜粋して紹介する。

■脱水症を起こしやすくなる4つの理由
1:ヒートアイランド現象と地球温暖化
2:環境変化への鈍化(屋内の良好な環境への適応)
3:社会の高齢者化
4:節電問題

■経口補水療法をおこなう際の心得
1:一気に飲まないでゆっくりと少しずつ。
 イメージは飲む点滴(例えば、500mlを1時間程度で)。
2:濃度を変えない・凍らせない・他のものと混ぜない。氷や砂糖もダメ。
3:症状が改善しなければ、輸液(点滴)療法への切り替えを躊躇しない。
4:無理に飲ませない。飲める人に飲んでもらう。
5:健康な人には美味しくなく、美味しい人は脱水症の
  可能性があることを理解しておく。
※出典「経口補水療法ハンドブック」付録 日本医療企画

熱中症や脱水症状、かくれ脱水に関する詳細情報は、『かくれ脱水』委員会が運営するWebサイト「かくれ脱水JOURNAL」で公開されている。
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