「あせも」と「汗あれ」はどう違う? 正しい予防と対処法を学ぶ

「あせも」と「汗あれ」について
去る7月9日、ユースキン製薬は『記者勉強会&新商品発表会』を実施した。

同発表会は、肌あれに関する情報と、ユースキン製薬の新商品を紹介するために行われたもの。

勉強会の講師として登場した、よしき皮膚科クリニック銀座 院長の吉木伸子氏は、「魅せる脚になる 角化のメカニズムの新常識とフットケアの誤解」と「夏に増える皮膚トラブル あせもと汗あれの違いについて」と題した講演を行った。

講演の中で吉木氏が問題視していたのは、肌の乾燥が慢性化することでターンオーバー(肌の新陳代謝・生まれ変わり)が早まる「錯角化」。吉木氏によれば、肌の乾燥が悪化して錯角化すると、肌のバリア機能が低下して、肌のカサつきやひび割れ、亀裂などが発生しやすくなり、保湿クリームを塗っても浸透しない肌になってしまうらしい。

脚や踵の乾燥と錯角化を悪化させる要因は、「季節的な乾燥」「暖房器具」「体質」「外力(底のうすい靴)」「間違ったケア・削りすぎ」「加齢」などがあるという。肌の錯覚化を改善するには、保湿クリームをたっぷり使ってマッサージをしながら肌になじませたり、保湿クリームを塗った踵を保護する専用ソックスを利用した肌ケアが必要だと、吉木氏は語っていた。

さらに吉木氏は、「あせも」と「汗あれ」の違いも説明。あせもは、運動などで大量の汗をかいた際に、汗を排出する管が詰まったもので、乳幼児の肌トラブルに多い。一方、汗あれは、汗をかいた後、汗に含まれるアンモニアなどの成分が刺激になり、肌があれ、チクチク、ピリピリと感じるものだと、吉木氏は解説した。

その上で、吉木氏は「あせも・汗あれ 危険度チェック項目」と、「あせもと汗あれの予防と対処法」も紹介。吉木氏は「肌の水分は常に蒸発しているので、日常的に適度な保湿を心がけることが大切です。汗をかいたらこまめに拭きとり、入浴時の洗いすぎ(ナイロン製のボディタオルなどで洗い過ぎない)に注意しましょう。また、ベルトや洋服の襟もとなどの摩擦も避けてください。それでも、あせもや汗あれができてしまったら、市販のあせも薬を利用するのが良いでしょう」と話していた。
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